発がん性物質、都が発表の115倍…築地市場の移転予定地
2009年01月26日 14:12
本日の読売新聞の1面に掲載されていた記事です。
こんな恐ろしい事実を公表もしないで移転決定など認めるわけにはいかない。
東京都築地市場の移転予定地となっている江東区豊洲地区の土壌汚染問題を巡り、都が昨年6月、発がん性物質の「ベンゾピレン」について、以前に発表した調査結果の115倍の濃度で検出されたという報告を調査会社から受けていながら、この数字を公表していなかったことが分かった。
都は、土壌汚染対策の立案を委嘱した「専門家会議」に2007年11月、土壌1キロ・グラムあたり最大5・1ミリ・グラムのベンゾピレンが検出されたと報告、公表した。
高濃度の有害化学物質「ベンゼン」などが検出されたため、都は08年2月から改めて調査を開始。6月に、土壌1キロ・グラムあたり最大590ミリ・グラムのベンゾピレンが検出されたと調査会社から報告を受けたが、その時点では専門家会議に報告しなかった。
同会議は、地下2メートルまでの土壌交換などの対策をまとめ、7月末に解散。都は11月、同会議の元委員4人にベンゾピレンの新データをメールで報告したが、一般には公表していない。
ベンゾピレンは、土壌汚染対策法で定められた有害物質ではなく、環境基準も設けられていないが、自動車の排ガスなどに含まれ、長期的に触れると、がんになる恐れがあるとされる。
都は「土壌の入れ替えなどを行うため、地上には極めて低い濃度しか出ず、健康に影響はない」と説明。同会議座長を務めた平田健正・和歌山大教授は「すでに決めた対策で対応できる。ただ、新たなデータが得られたなら公表すべきだった」としている。
(2009年1月26日12時28分 読売新聞)
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