「築地市場の豊洲移転問題を考える」シンポジウム声明の発表(2月11日)
日本環境学会は日本科学者会議公害環境問題研究委員会と連名で「築地市場の豊洲移転に反対し、現位置での再整備を要求する」というシンポジウム声明を発表しました。
声明の内容:
東京都は、中央区の築地市場を江東区の東京ガス豊洲工場跡地へ2012年に移転させる計画を進めており、築地市場跡地は、2016年夏季オリンピックの「メディアセンター」予定地とされる。しかし、東京ガス豊洲工場跡地は、ベンゼン、シアン、ヒ素、水銀、鉛、六価クロムなどの有害物質により土壌や地下水が高濃度に汚染されていた。
ベンゼンは、発がん性や生殖毒性、免疫毒性、変異原性などがある。シアンは、急性毒性が強く、慢性毒性には神経障害がある。ヒ素は、神経障害や皮膚障害、内臓障害、生殖毒性、発がん性、変異原性などがあり、土呂久ヒ素鉱毒事件が有名である。水銀は、有機水銀の多い魚を食べた結果、水俣病のような慢性中毒症が起こった。無機水銀にも毒性があり、神経障害や内臓障害、生殖毒性、免疫毒性、変異原性などがある。鉛は、神経障害や生殖毒性、発がん性、変異原性などがある。六価クロムは、東京都江東区・江戸川区の六価クロム鉱滓事件で有名であり、皮膚潰瘍、鼻中隔せん孔、呼吸器系疾患、内臓疾患、生殖毒性、免疫毒性、発がん性、変異原性などがある。
東京ガスが現在実施している土壌汚染対策は、「1.土壌環境基準の10倍を超える有害物質を含む土壌は、すべて基準以下となるよう処理を行う。2.土壌環境基準の10倍以下の有害物質を含む土壌は、現在の地盤面から深さ2mまでは、基準以下となるよう処理し、地盤面から高さ2.5mの盛土を行う。3.したがって、地盤面から深さ4.5m(海抜2m)までは、基準を超える土壌は存在しない」となっている。
声明文の全文はこちら。
豊洲移転先の現地見学会を実施しました(2月11日)
「築地市場の豊洲移転問題を考える」シンポジウムと現地見学会
2012年に移転予定の東京ガス豊洲工場跡地はベンゼン、シアン、ヒ素、水銀、鉛、六価クロムなどの有害物質で土壌や地下水が汚染されています。
2007年2月11日(日)に日本環境学会、日本科学者会議公害環境問題研究委員会主催の「築地市場の豊洲移転問題を考える」シンポジウムと12日に現地見学会が行われました。「市場を考える会」のメンバーである山崎氏もこのシンポジウムに出席しました。
2月11日(シンポジウム)
場所:中央区国立がんセンター 3階 国際会議場
2月12日(現地見学会)
現在は、土壌汚染対策工事中ですが、汚染土壌や地下水を現地に残す対策で食の安全は保証されるのかを検証しました。
■都の対応策
①環境基準の10倍を超える有害物質を含む土壌しか処理しない。
②10倍以下の土壌は表層2mまでを環境基準以下に処理する。
③地盤面から2.5mの盛土を行う
見学地:中央区築地市場、江東区東京ガス豊洲工場跡地、江東区日本化学工業跡地(六価クロム鉱滓埋立地)」、北区豊島五丁目団地(ダイオキシン汚染)など
シンポジウムと見学会の詳細についてはこちらを参照してください。
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